ラッセル車撮影ガイド(塩狩・和寒・士別)

南比布・比布・北比布・蘭留の各エリアで撮影した場合、日の長い時期であれば撮影後に、宗谷本線に平行して走る道北バスの名寄行に乗車し、宗谷ラッセルを再度撮影するチャンスがあります。乗車するバス停、停車するバス停は以下のとおり。 
・南比布撮影後→基線3号1554発
・比布撮影後→比布1600発
・北比布撮影後→北5線11号1607発
・蘭留撮影後→北7線13号1609発または北11線1612発

―(道北バス2系統名寄行)→

塩狩周辺で撮影 塩狩1618着または21線(和寒)1620着 塩狩駅ラッセル停車1605-1625
和寒周辺で撮影 和寒ターミナル1638着または和寒中学校前1639着 和寒駅ラッセル停車1638-1657 
士別周辺で撮影 4条11丁目(士別)1703着 士別駅ラッセル停車1728-1733

光線条件的には、塩狩から和寒手前にかけては2月上旬から、和寒以北は2月下旬から撮影可能になります。
以下、各ポイントでの撮影ガイドです。


 塩狩

      
 塩狩駅は快速なよろ号は通過してしまうため、旭川からアクセスする場合には、旭川駅14時3分発の音威子府行に乗車することになります。14時49分塩狩着。また、塩狩で長時間停車(16時05分~16時25分の20分間停車し、1625頃に稚内方面からのサロベツ4号と交換)する関係で、南比布、比布、北比布、蘭留などで、一度撮影後に、道北バス2系統名寄行きに乗車して塩狩で下車し、再度撮影することも可能です。ただバスの塩狩到着予定時間は16時18分なので、あまり時間的な余裕はありません。また塩狩のバス停と塩狩駅は、約150m程度離れています。バスが定時に運行していれば、特急列車との交換シーンの撮影が可能ですが、もし3分以上遅れて運行している場合には、交換シーンの撮影は難しいでしょう。その場合は、塩狩での撮影はあきらめ、和寒以遠での撮影に切り替えるのがよいと思います。
 
 塩狩附近では、その他C地点での撮影もオススメ。ただし、冬季閉鎖となる踏切からの撮影となるため、除雪されていない雪道を100mほどラッセルしながら進む必要があります。バスで到着する場合の最寄りバス停は27線です。

 また、駅近くの国道道路上から、ラッセル車のサイドを狙うこともできます。しかし、国道と線路は平行しているものの、線路沿いの木々が邪魔してなかなか綺麗にサイドを抜ける場所がありません。私が調査した限りでは、駅からの徒歩範囲内では、B地点からラッセル車が橋を渡るところを、かろうじて狙えるかな、という程度でした。 B地点からの撮影は交通量の多い国道上からとなるので、車には充分気をつけてください。
 
 撮影後は、それほど間を置かずに旭川方面に戻るバスが来ますので、それに乗って帰るとよいでしょう。
(27線発1645/塩狩発1646)
 
 A地点より撮影。この日は構内除雪されており、ラッセル作業はせず。2016.1.16 15時27分撮影
 
快速なよろ8号との列車交換シーン。2016.1.16 15時29分撮影
 B地点から、苦しい構図ながらサイドを狙う。2016.1.16 15時55分撮影
 
C地点の冬季閉鎖踏切からの撮影。2018.2.10 16時32分撮影



 和寒  
 和寒駅  

 和寒ではラッセル車は1638~1657の約20分間停車し、快速なよろ号と交換します。
 理屈のうえでは、到着前・出発後の2回ラッセル車の走行シーンを撮影できることになりますが、撮影ポイントが余りにも離れているため、停車時間中に移動することは難しく、どちらかにしぼったほうがよいでしょう。

 もし比布などでラッセル撮影後に道北バスで和寒に到達した場合、2月中旬までは、和寒南町で下車し、駅から400m程度離れた踏切(A地点)で撮影するとよいでしょう。定刻通りであれば、バスの到着時間は16時28分、ラッセル車は16時37分頃にA地点を通過します。バスの遅延状況を確認しながら撮影するとよいでしょう。 ただし、ここでラッセル作業をするシーンを筆者は見たことがありません。恐らく撮影できるのは、回送シーンのみとなるので、その点はご承知おきを。

 2月下旬以降なら、和寒駅・和寒ターミナルを過ぎ、和寒中学校で下車し、B地点の跨線橋からの撮影がおすすめ。跨線橋は、通行者に配慮してフランジャーを上げ、ウイングを閉じてしまう踏切と違い、目の前を通過する際にも豪快にラッセル作業を続けてくれます。この跨線橋は宗谷南線のラッセル撮影地でも屈指の人気ポイントです。
 
 また和寒駅で長時間停車するため、停車時シーンをにじっくり撮影することもできます。A地点で撮影後に、和寒駅で停車シーンを撮影したり、和寒駅で停車シーンを撮影したあとB地点に向かう、という行動も可能です。

 復路ですが、A地点での撮影後、ちょうどラッセル車と列車交換して出発する16時29分発の普通列車に乗り旭川に戻ることができます。B地点でのラッセル撮影後ということであれば、その次の17時58分発の普通列車で旭川に戻ります。

    
 A地点での撮影。この位置では残念ながらラッセル作業はしない模様です。2016.2.26 16時06分撮影
 
 
 
和寒駅では、停車中のラッセル車を撮影することもできます。
2015.3.1 16時10分撮影
 
B地点での撮影。ここが撮影可能になるのは、1月下旬以降だと思います。2016.1.31 16時35分撮影

      
 士別
 

 士別駅にラッセルが到着するのは17時28分。日の長くなる3月下旬でも日没後のトワイライトタイムでの撮影になります。

 士別での撮影ポイントは、士別駅手前の跨線橋(A地点)。道北バスで士別方面に来た場合には、市内の西4条11丁目が最寄りのバス停となります。

 復路は、士別駅前を18時25分に出発する道北バスが、最も速く旭川に戻る手段となります。。
 
A地点より撮影。バックに山が入った雄大で静謐な感じの写真が撮れます。ラッセル作業はしていませんが、これはこれでアリかなと。
2016.3.12 17時11分撮影
 
上記写真と同位置から引き付けて撮影。
2016.3.12 17時11分撮影
 士別駅駅舎