202路
路線図
路線簡介
  202路は興工街〜北河口間12.7kmを結ぶ、大連の三系統の市電の中では最も長い路線です。路線延長が長いだけあって、繁華街の中を車をかきわけかきわけ進む併用軌道区間から、道路ぎわの専用軌道、マンションすれすれを走る高架線、終点近くで鄙びた海岸線を走るなど、車窓変化に富んでいて、乗って一番面白い路線だと思います。今回の大連訪問で一番驚いたのが、この202路でした。前回大連に行ったのは1995年のことで、その当時は路線は星海公園まで。草生した雑草だらけの専用軌道をゆらゆら電車が走るという、それはそれで味わいのある路線だったのですが、その時と比べて路線が倍近く延長されているは、軌道は立派なスラブ軌道になっているは、ピカピカのLRVが走っているは、高架線はあるはで、10年前の面影なんて全くありません。立派なLRT線に変貌を遂げているではありませんか。さすが中国、やるとなったら徹底的。ヨーロッパに行ったことなんてほとんどないので、今まで本格的LRT路線に乗ったことなんて余りなく、乗る前から興奮気味の私でした。
興工街
まずは202路の興工街の電停を201路の興工街から望遠で捕らえました。手前にかすかに移っている左に分岐する路線は201路のものです。
興工街
起点興工街の電停を別角度から。
興工街の電停には1801が停車中
興工街の202路の折り返し線。 興工街〜錦輝商場
起点の興工街周辺は、一大繁華街になっています。特に、電気関係のデパートが多く、電気街として栄えているみたいです。そんな賑やかな一角を併用軌道でのそのそ走ります。
9013 錦輝商場〜解放広場
錦輝商場の電停は、安全地帯がなくて路上から直接乗り降り。これじゃあせっかくのノンステップ車も意味内じゃん、と思ったのは私だけですか?
解放広場車庫
解放広場には201路の車庫があります。2000形や7000形、それに滅多に出番のない8000形が休んでいます。
9001 解放広場〜功成街
解放広場を出た電車は専用軌道に入ります。見てくださいよ、この軌道の立派なこと。おかげで電車は全く揺れません。
9012 解放広場〜功成街
専用橋を渡るLRTです。
9013 解放広場〜功成街
このあたりは道路から離れて走ります。路肩軌道ではない純粋な地上区間の専用軌道となっています。ただし、この周辺ははっきりいってスラム。
9006 功成街
道路に合流してしばらく走ると功成街の電亭です。専用軌道といっても写真のように道路の片隅に軌道が敷かれた区間が大半です。だから、それほどスピードが出せるわけではないのです。残念ながら。
9019 医科大学
信号待ちです。先ほどもいったように専用軌道とはいっても路肩軌道ですから、時折信号にも引っかかります。
医科大学〜星海公園 星海公園
星海公園は戦前は星ヶ浦公園と呼ばれていた歴史ある公園だそうです。
9019 星海公園〜黒石礁
星海公園から黒石礁間は大きな交差点をパスするために高架になっています。
9017 星海公園〜黒石礁
高架線を黒石礁側からとったものです。星海公園〜黒石礁〜弘基書香園〜海事大学間の駅間は高架になっていますが、電停はちゃんと地平にあってバリアフリー対策もばっちり。
黒石礁
昔はここが202路の終点でした。今でも乗降客が多くいつも賑やか。最新形LRVといかにも中国らしい雑多な町のコントラストが楽しいところです。
黒石礁〜弘基書香園
黒石礁を出発した電車は再び高架線を駆け上がります。
黒石礁〜弘基書香園
高架線を走る路面電車というのも、いかにもLRTらしいですね。
黒石礁〜弘基書香園
この区間は、ビルすれすれを走ったり、
9001 黒石礁〜弘基書香園
かと思うと裏山の中を走ったり、変化に富んでいて面白いです。
鴻基書香園〜海事大学
高架線を登っていく電車です。手前の線路は国鉄の貨物線です。
海事大学〜七賢路
手前の線路はやはり国鉄の貨物線。どうやら廃線っぽいです。

海事大学〜七賢路
高新園区〜中国華録
海事大学から先は芝生軌道になっています。いまは冬ですのでよく分かりませんが、夏は緑が映えて綺麗なことでしょう。
河口〜北河口
終点近くになると海沿いを走ります。この写真はシャッターが微妙にずれる私のデジカメですれ違いの瞬間を偶然とらえた奇跡のショットです。
1801 河口〜北河口
9001 河口〜北河口 9006 9012 北河口
終点の北河口にて、発車待ちの9000形の並びです。やっぱりピカチュウに似ているな。黄色に塗りたくなってきた。
北河口
終点の北河口には9000形の車庫があります。車庫内では出番を失った8000形がくすぶってました。