2000形

2011 興工街 

2011 沙河口火車站

2000形 車内
車両解説
 201系統で使用されています。流線型の車体が特徴の電車です。1995年に訪問したときは前面5つ窓でしたが、最近になって更新改造を受けたのか、前面がHゴム支持の大きな一枚窓になっていました。オリジナルは鮮やかな水色(といっても相当薄汚れている)の一色塗りですが、全面広告車がほとんどのようです。写真の2013は興工街にある百貨店「百盛」がスポンサーになっています。

2013 興工街

2017 興工街

直接制御のマスコン

マスコンを自動加速制御に交換した車両もあった。左側のレバーで前後進、右のレバーは前に倒すと加速、手前に引くと電制。

運賃箱。運賃箱の上にある四角いものは非接触型のカードリーダーです。

車内にはテレビもあります。

台車は何だろう?ブリル27GEかなあ。


3000形

3022 華楽広場
 こうしてみると、どこからどう見ても清く正しい日本の電車なのです。生まれは隠せないものですね。
3000形 車番不詳 華楽広場
大連の市電はこのように片側三扉になっています。前後の扉から乗車して、運転手、または車掌に運賃を支払い、中扉から下車というシステムになっているようです。3000形の側扉配置については2パターンあります。
これはD5D5Dタイプの車両。

3000形 車番不詳 春海街
この写真のように1D4D4D1タイプの車両もあります。


3000形 レトロ調の車内

3000形 レトロ調の車内

3000形 天井
電灯は白熱灯のように見えますが、残念ながら蛍光灯でした。
車両解説
  1932年日本製ということですから、昔、昔、大連が満州国だった時代から走り続けている大連市電の生き証人のような電車です。現在は全車ビンテージラインの203路に集結しています。車体塗色は紺色に金帯と濃緑色に金帯の二種類がありますが、201路と違い全面広告車は営業用車両としては存在しません。 古い車両ですが、数度の更新改造を受けて今でも元気いっぱい。最近内装の改修を行い、レトロ調の車内になって、この車両の魅力がいっそう高まりました。大連市電のシンボルとして今後も大切に使われ続けることでしょう。

3000形 マスコン
残念ながら、中国製のものに交換されていた。

2000形と同じようにブリルっぽい台車を履いています。

7000形

7012 大連火車站

7012 大連火車站

7000形 車内

7000形 車番不詳 興工街
7000形オリジナル塗装の水色一色塗りです。
車両解説
 1982年製。2000形に交じって201路で使用されています。3000形が清く正しい日本生まれの電車だとするならば、こちらは清く正しい共産圏生まれの電車ということになるのでしょうか。タトラカーを彷彿させる角ばった、なんの遊び心もない車体ですが、それが逆にある意味新鮮です。性能的には2000形や3000形とまったく同じ釣りかけ駆動の旧性能車。おそらくは旧型車の車体更新車なのでしょう。
 車体塗色は、オリジナルは2000形と同じく水色の一色塗りですが、ここで紹介している7012は「大連電子城」がスポンサーの全面広告車です。

8000形
車両解説 
 LRV9000形が投入されるまでは、この電車が202路の主力でしたが、今ではすっかり9000形に駆逐されてしまったようで、走っている姿はついぞ見かけませんでした。ということで、車庫でお休みしている写真しか提供できません。悪しからず。それにしても、この電車、97年製だそうですよ。にもかかわらず車庫の奥のほうに押し込まれて、休車同然の状態で埃かぶっている車両もあって、あわれです。調べたところでは9000形の相次ぐ投入により2004年8月をもって運用から外れてしまっているようです。
  台車は、ブリルの古物を履いているツリカケ駆動の旧性能車ですが、資料によればチョッパ制御車だったようです。
8024 北河口車庫 車番不詳 北河口車庫
9000形

9001 北河口

9006 黒石礁〜弘基書香園

運転台 左手ワンハンドル方式です。
車両解説
 大連市電が誇る、低床式の三車体連接車で、「大連人」という愛称を持っています。9001〜9026の26編成が存在し、202路の現在の主力車となっています。
 もちろんVVVFインバーター制御の高性能車で、軌道状態もよいせいか乗り心地は最高。ほとんど揺れません。
なんとなくピカチュウを思わせる可愛らしい正面スタイルが素敵です。

車内の様子。

車両中央部から先頭方向を見たところ。運転台直後は、台車があるせいか、高床式になっています。部分低床車というわけ。
1800形

1801 興工街

1801 興工街

1800形運転台 9000形とほぼ同じデザインです。

1800形 車内
車両解説
 2004年の203路の東海公園延伸時に登場したレトロ風車両。外見はダブルルーフに茶色と金のツートンカラーでレトロ風にまとめられていますが、機器的には9000型とほぼ同じVVVFインバーター制御の最新式車両です。
 普段は202路で9000形に交じって運用されていますが、貸切電車にはこの車両が優先的に投入されるようです。