ハバロフスク市電車両紹介

タイプ PB3-6M2
DETA

製造年 1974〜1988
全長 13900mm
全幅 2550mm
全高 3150mm
定員 197名
座席定員数 37名
電動機出力 43KW×4
設計最高速度 65km/h
PB3-6系列は1960年に製造が開始され1988年に生産終了するまでに約6000両が製造されていますが、このPB3-6M2は、その後期車にあたる系列。ハバロフスク市電の主力車で、在籍車の約3分の1はこのタイプです。スタイルはアメリカのPCCの影響を受けていると思われますが、PCCカーのもっさりした鯨のような鈍重そうな車体に較べればやや軽快なイメージに仕上がっていると思います。
扉は両端に一枚づつ配置した二扉車。集電装置はピューゲルです。1・2・3・9系統の運用に入ります。
NO324
ул. Ленина Уссурийская(レーニンウスリースキー通り)
上と全く同じスタイルの車両ですが、こちらはなぜか100番代。ハバロフスク市電は全車100番台と300番台にまとめられているようです(なぜか200番台は存在しない)。ただ100番台と300番台で全く同じスタイルの車両が存在するようで、その区分方法は謎です。
 下二桁は、同タイプごとにまとめられた番号をふられているような気がします。
NO168
Химфармзавод(化学薬品工場)
電停のホームはすべて進行方向右側にあり、しかも電車は終点でループして折り返すので、扉は進行方向右側にしかついていません。反対側はごらんのとおり。まるで、バスみたいですね。なかなか合理的な設計だと思います。
NO334
ВОКЗАЛ(ハバロフスク駅前)
先ほども述べたとおり、終点でループする構造になっているため、反対側はこのとおり。運転台はついていません。
NO322
Рубероидный завод(アスファルトルーフィング工場)
車内の様子。
クロスシートが前向きに配置されています。まるでバスのようです。

 
PB3-6形車内
台車はこのようなシンプルな形状。電磁石を使ったレール吸着ブレーキが目を引きます。
台車構造は全車種共通のようです。

タイプ KTM-5M3
DETA

製造年 1971〜1990
全長 15076mm
全幅 2600mm
全高 3150mm
定員 211名
座席定員数 32
電動機出力 45KW×4
設計最高速度 75km/h
1971〜1990年、ウスチ-カタフ車両工場製。
旧ソ連時代に総計12943両が製造され、ロシアのどの都市でも活躍しているもっともありふれたタイプの電車です。
車体長が15mを越える、路面電車としてはかなりの大型車。前面部の絞りが二段になっていて、上から見ると12角形になっているのが外見上の大きな特徴です。他にも外吊りドアや、波うち外板など、他国の路面電車では見られない個性的な外観をもっています。集電装置はピューゲル。
ハバロフスク市電では5・6系統で使われています。
NO386
ВОКЗАЛ(ハバロフスク駅前)

タイプ ЛМ-93 NO126〜130
DETA

製造年 1995〜1996
全長 ?
全幅 ?
全高 ?
定員 ?
座席定員数 ?
電動機出力 ?
設計最高速度 ?
サンクトペテルブルク市電工場製。
1993〜99年に計80両が製造されています。大量生産を旨とするロシアでは比較的少数派に属するタイプです。ハバロフスク市電には1995年〜96年にこのうち5両が入線しています。
側面の4枚折り戸は明らかにタトラタイプの影響を受けていると思われます。
集電装置はパンタグラフ。
主に1系統で使用されているようです。
NO130
пл. им. Ленина(レーニン記念広場)〜ул. Ленина Уссурийская(レーニンウスリースキー通り)
このNO126は、何か特殊な機器を装備した改造車なのでしょうか?運転台後ろに大きな箱型の機器室がせりだしていました。
写真の運転台直後の白くつぶされている窓のスペースが機器室です。
NO130
пл. им. Ленина(レーニン記念広場)〜ул. Ленина Уссурийская(レーニンウスリースキー通り)
運転台のない側の形状。
NO126
ВОКЗАЛ(ハバロフスク駅前)

タイプ KTM-8
DETA

製造年 1988〜1994年
全長- 15250mm
全幅- 2650mm
全高- 3100mm
定員 197名
座席定員数 32
電動機出力 50KW×4
設計最高速度 75km/h
1988〜1994年、ウスチ-カタフ車両工場製。
KTM-5M3のモデルチェンジ車で901両が製造されています。前頭部の絞りが一段になったせいか、KTM-5M3より一見幅広に見え、鈍重なイメージになってしまった気がします。
ドアは外吊式で車体両端に片開き式ドア、中央に両開きドアを二つづつ搭載した四扉車です。連接車でもないのに四扉車とは、なんと大胆な設計なのでしょうか?もっともハバロフスク市電では、四つの扉のうち二つを締め切って、二扉車として使用しているようでした。
集電装置はパンタグラフ。
1・2・5・6系統で幅広く使用されているようです。
NO397
ВОКЗАЛ(ハバロフスク駅前)
運転台のない側の形状。
NO393
Ж.-д. Больница(鉄道病院前)
車内の様子。
KTM-8形車内

タイプ KTM-8M  NO398

DETA

製造年 1997
全長- 15250mm
全幅- 2600mm
全高- 3100mm
定員 197名
座席定員数 32
電動機出力 50KW×4
設計最高速度 75km/h

1995年〜 ウスチ-カタフ車両工場製。
KTM-8Mのマイナーチェンジ車で95年から06年現在まで571両が製造されているモデルで、KTM-8形とは前面形状が異なっているのが外観上の相違点。
ハバロフスク市電には1997年に1両だけ導入されています。このNO398が、ハバロフスク市電の今のところ最新型車両。
5系統で使用されているようです。
NO398
пос.им.Кирова(キーロフ記念ニュータウン)