北京型 1975年〜 2006.08.05 燕山
車両解説
中国国鉄では伝統的に国産の電気式ディーゼル機関車には「東風」、液体式ディーゼル機関車には「東方紅」の冠名が付くことになっている。この北京型ディーゼル機関車は、液体式なので、その法則からいけば本来「東方紅」を名乗るべきだが、試作機の登場が1970年と法則確立以前だったため、法則から外れた独自のネーミングを持っている。
北京型は、その名前からも分かるように、北京にある二七工場の製造。全体的に丸みを帯びた小動物を思わせるデザインの可愛らしい機関車だが、その見かけとは裏腹に、製造後は北京地区、華中地区、東北地区に配置され、優等列車の先頭に立ち、車体の正面にこの機関車の象徴たる天安門のレリーフを誇らしげに掲げて、花形機関車として活躍していた。
北京型は1991年までに総計344両が製造され、「小北京」と呼ばれる単機型の3000番台、要人専用列車や北京上海直達特快列車の牽引機として活躍した「大北京」と呼ばれる重連タイプの2000番台。ロシアとの国境で使用される広軌間(1520mm)の口岸(国境)型1000番台と車種バリエーションも豊富で、中国では少数派の液体式ディーゼル機関車としては最も成功を収めた系列となった。
こうして90年代中ごろまで華やかな表舞台に立っていた北京型だが、以降の鉄道のスピードアップについていけず、現在は相次ぐ新型機関車の登場で華中地区からは撤退、北京地区で普客列車を牽引して細々と働いているに過ぎない。
北京型データ 製造初年 1975年(試作1970年) 製造所 資陽内燃機車廠 軸配置 B-B 動力伝達方式 液体式 全長 16505mm 自重 92t ディーゼル機関及び機関出力 12V240ZJZ 1500kw/2040PS 最高速度 120km/h
写真の重連タイプの北京型は通称「大北京」と呼ばれている。
北京南北京型は、現在わずかな普通運用が残るのみである。
2007.05.13 羊橋