東風11型 1992年〜 2006.04.03 北京機務段
車両解説 北の雄、大連機車が送り出した高速ディーゼル機関車の完成系が東風4DK型とするならば、一方の南の雄、戚墅堰機車が送り出した高速ディーゼル機関車の決定版が東風11型である。
1992年から2005年までの間に計460両が製造された東風11型は、東風9型の量産型として位置づけられる形式で、試験結果が良好だった東風9型の主要機器類はほぼそのままといって良いほど東風11型に踏襲されている。ただし高速走行に備えて電空併用ブレーキを採用しているほか、車体形状については大幅に変更され、特に正面デザインはライトを下部から腰部に写し、ライトの部分を支点として上下に「く」の字に折れる、よりシャープでスピード感溢れるデザインとなった。また、コンピューター制御によるモニタ画面で、車両の状況を表示するシステムはこの形式で初めて採用されているなど、高速旅客用機関車としてより完成度の高い仕上がりとなった。
東風11型は1994年4月に北京の環状鉄道実験線において183km/hという当時の中国国鉄の記録を樹立し、試験走行を順調にこなしたあと1994年12月に広深線に投入され、中国で初めて160km/hで営業運転を行う「準高速列車」の牽引機として活躍を開始した。
本格的な量産が開始されたのは1997年、1998年の第一次、二次スピードアップダイヤ改正からで、このとき初めて北京、上海地区に進出。2000年10月の第三次スピードアップダイヤ改正では、蘭州、ウルムチ地区へ進出と、東風11型は中国鉄道のスピードアップと時を同じくして急速に全国へその勢力範囲を広げていき、各地で25K客車を連ねた特快列車の先頭に立って活躍する姿を見ることができるようになった。
後継機東風11G型が登場した現在では、さすがに製造打ち切りになってしまったものの、まだまだ全国の第一線で活躍する姿を見ることができる。
東風11型データ 製造初年 1992年 製造所 戚墅堰機車車輌廠 軸配置 C-C 動力伝達方式 電気式 駆動方式 中空軸平行カルダン 全長 21250mm 自重 135t ディーゼル機関及び機関出力 16V280ZJA 3610kw/4910PS 電動機総出力 3040 kw 最高速度 170km/h 北京駅を出発して東便門橋を渡る今はなき瀋陽行き特快列車。
2007.01.03 東便門