ラッセル車撮影ガイド(永山)

 
    
  永山駅周辺は住宅地ですが、道路と線路が接近しているため、望遠レンズがなくとも手軽に迫力のあるラッセルシーンが期待できるところです。
  永山駅へのアクセスは、宗谷ラッセル撮影にしぼった場合には、最も便利なのは14時50分旭川発の快速なよろ号に乗り、15時2分に永山に到着することです。しかし、永山からはスケジュールの関係で、ラッセル撮影後に、さらに宗谷本線の奥へと追いかけることができず、撮影は永山のみで終わってしまうので、ちょっともったい感じです。よって、ここでの撮影は、石北ラッセルを撮影後に移動しての2回目のラッセル撮影チャレンジになる方が多いと思います。
  新旭川・南永山・将軍山・伊香牛での石北ラッセル撮影後に永山にアプローチすることが可能です。永山駅のラッセル車通過予定時刻は、15時15分頃。
  永山駅での撮影ポイントは、A地点。永山駅から線路沿いに北永山方面に向かって歩き、2つめと3つめの踏切の間になります。晴れていれば逆光となりますが、その分跳ね上げる雪に光が当たって輝く幻想的な光景も期待できます。また、B地点の跨線橋からは、市街地を行くラッセル車を撮影可能ですが、こちらは跨線橋のかなり手前でフランジャーを上げてしまうので、ラッセルシーンを撮影するには要望遠です。

 下記動画はA地点から撮影したものです。



永山駅  
  
 A地点より撮影。平行する道路から撮影。比布での撮影と条件が似ていますが、標識類がうるさくない分、こちらのほうがスッキリした写真が期待できます。
2017.1.29 14時50分撮影
 




 晴れると完全に逆光になってしまいますが、その分舞い上がる雪に光りが反射する幻想的なシーンが期待できます。
A地点より撮影。
2017.1.15 14時51分撮影
 
猛吹雪で望遠レンズの使用が望めない場合でも、線路と道路が接近しているA地点なら比較的ましな写真を撮影することができます。
2017.1.28 14時51分撮影 
B地点の跨線橋から撮影。
2017.2.24 14時45分撮影 

ラッセル車撮影ガイド(北永山)
 

   北永山周辺は、冬場は一面障害物のない広大な雪原となります。このため、降雪がなくとも、風さえ吹けば線路に吹き溜まりが発生するため、晴天であっても迫力あるラッセルシーンを見ることができる可能性が高いところです。ただし、日が差すと完全に逆光になります。ラッセル車が舞い上げる雪が太陽光に反射して輝く幻想的な光景を期待できる反面、カメラのオートフォーカスが舞い上がる雪に惑わされ、全く役に立たなくなってしまうので、撮影には注意です。

 北永山も、永山同様、単独でアクセスするなら宗谷本線の列車を利用することになりますが、北永山駅は快速列車は止まらないため、14時03分旭川駅発の音威子府行きの普通列車を利用します。北永山着は14時21分。ラッセル車の到着は15時19分のため、到着まで1時間近く北永山の簡素な待合室で待たなくてはなりません。
 ただし、永山駅同様、北永山での撮影も、石北ラッセルを撮影してからのバスや徒歩でのアプロ―チが多いかもしれません。石北ラッセル撮影後、新旭川・南永山・桜岡・将軍山・伊香牛からのアプロ―チが可能です。

 北永山での撮影ポイントとして、A~Eの5地点をあげます。
 一番手軽なのは、A地点の駅ホーム先端からの撮影です。橋を背景にして向かってくるラッセル車の姿を真正面から撮影することができます。それほど人気のある撮影地ではないようですが、特に12月下旬あたりのまだそれほど陽が高くない時期には、ラッセル車が舞い上げた雪が逆光に反射する美しいシーンが期待できるため、筆者は結構好きな場所です。

 雪が少なくく、ラッセル作業が期待できず背景を中心に撮影したい場合には、北永山駅の踏切を渡った先のB地点からバックに橋や街を入れたり、さらに引き付けて旭川大学を入れて撮るような構図も可能です。

 少し足を延ばしてC地点の踏切で撮影してもよいでしょう。北永山駅から徒歩10分強というところ。ちょうどC地点が雪捨て場になっており、天然のお立ち台が形成されているので、その上から撮影します。ただ、この場所は線路際に立つ支柱が「うるさい」かもしれません。
 
 北永山周辺では一番人気の撮影地がD地点の踏切です。踏切手前で線路がカーブしているため、ラッセル車を正面から撮影できます。しかしD地点までは駅から1km強の距離があり、徒歩20分近くかかります。

 E地点は、側面を中心に狙うパターンです。晴れていればバックに大雪山が入りますので、晴天でラッセル作業も期待できない場合には、このポイントがオススメです。


永山駅下車直後に、乗ってきた327Dを撮影。


北永山駅  

 A地点より撮影。駅に近づくと、フランジャーを下げ、片側のウイングを閉じてしまうので、遠目を望遠で狙います。晴れると完全に逆光になりますが、12月下旬くらいの、まだ陽が短い時期は、それを逆手にとってラッセル車が巻き上げる雪が逆光に反射する神々しいシーンも期待できます。
2016.12.24 14時53分撮影
 
B地点より撮影。
2017.2.12 14時50分撮影
 
 B地点より撮影。バックに旭川大学が入る都会らしいシーン。
2017.2.12 14時50分撮影
 
C地点より撮影。意外と支柱が邪魔なので、うまく処理してください。
2016.1.19撮影
 
D地点より撮影。運が良ければ、このように豪快に雪をかき分けて進むラッセルを真正面からとらえることができます。
2016.1.24 14時56分撮影
D地点を通過したラッセルを後追いで撮影したもの。後追いが順光となります。
2016.1.24 14時56分撮影
 
 E地点からは晴天時には大雪山バックでの撮影が可能です。
2017.3.12 15時20分撮影