DDJ1型 大白鯊-DA BAI SHA
2008.02.29 環状鉄道実験線
車両解説 大白鯊-中国語でジョーズの愛称を持つこの電車は、外観こそ奇妙だが中国で初めて200km/h走行を実現した高速電車の先がけといえる存在である。
1990年代後半より鉄道高速化の道を模索していた中国国鉄は、その一環として1996年にスウェーデンより一編成のX2000列車をレンタルし、その技術の習得に努め、高速列車を自主開発しようと試みた。その第一弾として登場したのが大白鯊であり、その開発には有力な電気機関車メーカー株洲電力機車廠のほか、南京浦鎮・四方・長春・唐山の各客車メーカーが携わっていることからも、中国国鉄の力の入れ具合が分かろうというものだ。
大白鯊は1両の機関車が6両の客車を牽引する動力集中型の電車列車で日本の感覚では、電車というよりも機関車牽引の客車列車というほうが、実情に近い。ただしX2000の影響を受けたのか、最後尾の客車には運転台を設け、折り返しの際の機関車付け替えの手間を省くペンデルツーク方式を採用。各客車に制御用の引き通し線を設けたため、一応電車(動車組)に分類されている。
動力車は1994年に登場した韶山8型電気機関車を改良したもので、電動機出力は韶山8型の3600kwから4000kwへとおよそ10%の増強が図られた。またFRPを用いて流線型に造形された先頭部や、車頂に設けられたカバーなど、空気抵抗を減らす工夫もなされている。
客車は、25Z系をベースにした二階建て客車と平屋客車の混成。最後尾の客車には運転台が設けられ、もちろんこちらを先頭にして走ることも可能だ
大白鯊は1999年4月の完成後、北京の環状鉄道線でテスト走行したのち、同年9月より広深線で営業運転に投入された。しかし、運用するにつれ予定の性能が出せないことが明らかになり、消費電力も過大だったため2002年には運用を外れ、わずか3年で廃車となってしまった。
現在は北京の環状鉄道線に放置されているが、車体は荒れるがままの状態だ。
DDJ1型データ 製造初年 1999年 製造所 株洲電力機車廠・南京浦鎮車輌廠・長春軌道客車・四方機車車両廠・唐山軌道客車 製造量数 1編成7両 車体材質 普通鋼 制御方式 サイリスタ位相制御 編成定員 436名 編成出力 4000kw 車体長 先頭車18816mm 中間車25500mm 車体幅 3300mm 車体高 4630mm 運転最高速度 200km/h
大白鯊編成表
号車 1◇ 2 3 4 5 6 7 形式 DDJ1 SRZ125DT RZ225DT RZ125DT RZ225DT RZ225DT RZ225DK ●●●● ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ ○○ 車種 動力車 双層一等
軟座二等
軟座一等
軟座二等
軟座二等
軟座二等
軟座定員 - 96名 76名 64名 76名 76名 48名
◇はパンタ付き車両。
●●は動力台車。
○○は付随台車。
DDJ1 001 大白鯊の動力車両。韶山8型の車体に、取ってつけたかのような不格好な流線形マスクと、隣りの二階建て車両と屋根高さを合わせるために取り付けた屋根覆いがなんともユーモラス。デザインにまで気を配る余裕はなかったのだろう。
DATA
製造初年 1999年
車体長 25500mm
車体幅 ?mm
車体高 4630mm
自重 54.2t
定員 96一等軟座車 SRZ125DT 10881 環状鉄道実験線 2号車はなぜか二階建て車両だ。
DATA
製造初年 1999年
車体長 25500mm
車体幅 ?mm
車体高 ?mm
自重 ?t
定員 76二等軟座車 RZ225DT 10883 環状鉄道実験線 3号車の二等軟座車。
二階建て車両と高さを合わせるための屋根覆いがユニーク。
DATA
製造初年 1999年
車体長 25500mm
車体幅 ?mm
車体高 ?mm
自重 ?t
定員 64一等軟座車 RZ125DT 10882 環状鉄道実験線 4号車の一等軟座車。
大白鯊の客車はボディマウント構造だ。
DATA
製造初年 1999年
車体長 25500mm
車体幅 ?mm
車体高 ?mm
自重 45.5t
定員 76二等軟座車 RZ225DT 10885 環状鉄道実験線 5・6号車は二等軟座車。
DATA
製造初年1999年
車体長 25500mm
車体幅 ?mm
車体高 ?mm
自重 ?t
定員 48
二等軟座車 RZ225DK 10886 環状鉄道実験線 7号車は運転台付き客車。
形式RZ225DKのKは中国語で制御を表す「控制(KONG ZHI)」のKと思われる。