NZJ1型 新曙光-XIN SHU GUANG
2007.05.04 ハルピン駅
車両解説 新曙光号は、南車集団の戚墅堰機車車輌廠と南京浦鎮車輌廠及び上海鉄路局の三者が共同開発し1999年8月にロールアウト。10月1日より、上海〜南京間のノンストップ特快に投入された最高速度180km/hの準高速タイプの電気式ディーゼル動車組である。11両編成で、両端の2両がやや角張った流線型タイプの機関車、中間の9両がダブルデッカーの客車というプッシュプル方式を採用している。ディーゼル機関車製造メーカー戚墅堰機車車輌廠が動力車の製造、二階建て客車製造で実績のある南京浦鎮車輌廠が中間客車の製造をそれぞれ担当している。
愛称の「新曙光」は、日本風に言えば「あけぼの」号となるだろうか。中国の動車組開発草創期に登場して、その後、数々の動車組登場のきっかけを作った、まさに中国における動車組時代のあけぼのとなった車輌である。
機関車の動力伝達方式には中国では一般的な電気式を採用。出力2760kwのディーゼルエンジンで発電機を回し、発生した電力を直流モーターの駆動や、車内用電源に使用している。モーターは、電気式ディーゼル機関車DF4D型で使用実績のあるものを採用。台車は三軸ボギー台車だが、動力軸は両端のみで中間台車は従台車となるA-1-A方式を採用。出力590kwのモーターを機関車一台に四基装備している。
二階建ての客車は硬座車6両、軟座車3両で構成されている。車内設備は、それぞれ従来の二階建て硬座車、二階建て軟座車を基礎としているが、出入り口に自動式のプラグドア、真空フラッシュ式のトイレなどの新しい技術も採用している。また、連結器には密着式を採用。発車時のショックが少なくなるよう留意された。
投入後は上海〜南京間303kmを2時間42分、表定速度112.2km/hというスピードで駆け抜けるノンストップ特快を中心に、上海局の看板列車として、主に上海〜南京・杭州間、さらに末期は上海南〜義烏間の快速などで運用された。しかし、2007年4月の第六次ダイヤ改正で、上海地区にCRH2型が投入されると、新曙光は活躍の場を失ってしまう。
わずか一編成しかない特別車ということで、その先行きが危ぶまれたが、なんと北の果てハルピンに再活躍の場が与えられることになった。現在は、ハルピン〜チチハル間を2時間25分で結ぶ城際列車として活躍中である。
中国鉄道ファンが名づけたこの車輌のあだ名はお蚕さん(蚕宝宝)。白くずんぐりしたボディーを持つこの車輌のイメージはまさに蚕そのもので、うまい名前をつけたものである。日本ならさしずめモスラといったところか。
NZJ2型データ 製造初年 1999年 製造所 戚墅堰機車車輌廠(動力車)、南京浦鎮車輌廠(客車) 製造量数 1編成11両 車体材質 普通鋼 動力伝達方式 電気式 編成定員 1140名 編成出力 5520kw 車体長 先頭車25500mm中間車25500mm 車体幅 3104mm 車体高 4600mm 運転最高速度 180km
新曙光編成表
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 11 12 形式 NZJ1 SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SRZ25DT SRZ25DT SRZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT NZJ2 車種 動力車 双層
硬座双層
硬座双層
硬座双層
軟座双層
軟座双層
軟座双層
硬座双層
硬座双層
硬座動力車 定員 - 136名 136名 136名 108名 108名 108名 136名 136名 136名 -
DATA
製造初年 1999年
車体長 25500mm
車体幅 3104mm
車体高 4600mm
定員
136
双層硬座車 SYZ25DT 349604 ハルピン駅 動力車に挟まれて使用される「キサハ」相当の二階建て硬座客車。