NZJ2型 神州-SHEN ZHOU

2006.11.26 北京東便門
画像提供 伊藤様
車両解説

 神州号は新曙光と同じく最高速度180km/hの準高速タイプ電気式ディーゼル動車組である。ともに二階建て構造で、流線型車体、プッシュプル方式の採用など両者の共通点は多いが、新曙光は南車集団が中心となって開発したのに対して、こちらは大連機車車輌廠、長春客車廠など、北車集団に属するメーカーが中心となって、北京鉄路局とともに開発した車輌である。愛称の「神州」とは孟子の出典で中国の古くからの別称。登場はライバル新曙光より一年遅れの2000年だ。

 流線型の先頭動力車は新曙光に比べるとやや丸みを帯びており、日本のE1系マックスとどことなく似ている。そのスタイルから中国の鉄道ファンからは大白猫と呼ばれ親しまれている。
 動力車のディーゼルエンジンには、ほぼ同時期に開発されたDF8B型と同じものを使用、またモーターもDF4Dと同じものを使用するなど、技術的な目新しさはないものの今までの機関車の開発で培った技術をベースにした堅実な設計となっている。
 
 客車は二階建て軟座車1両と硬座車9両で構成されている。軟座車は2+2の向かい合わせ式クロスシート、硬座車は2+3の向かい合わせ式クロスシートと従来車の構成を踏襲しているが、車内照明に間接照明をはじめて採用したり、また読書灯や、衣服、帽子掛けを設置したりとソフト面に気を配った作りになっているのが特徴だ。
 
 神州号は4編成(48両)と予備の機関車2両が製作され、全車天津に配置され20001018日より北京〜天津間で運行を開始。神州号は同区間をほぼ一時間に一本の割合で運行。専用の切符売り場も設けられ、待たずに切符を買え、待たずに乗車できる、後に各地に出現する城際列車の先駆けとなった車輌である。

 神州は登場以来7年間、北京〜天津及び天津開発区を結ぶ専用列車として走り続け、一編成1392名という二階建てを生かした収容力で、年々増え続ける同区間の輸送需要に応え続けてきたが2007418日のダイヤ改正で同区間にCRH2型が投入されると、一部を除き運用から撤退。更に同年7月にCRH2が増備されると同区間の運用から完全に運用から撤退してしまう。

 こうして北京を去ることになった神州の次なる活躍の舞台は南方であった。柳州鉄路局に二編成と動力車予備1両、武漢鉄路局にも同じく二編成と動力車予備1両が転属し、それぞれの地区で城際特快として走ることになったのである。
 2007818日より、南寧−柳州および南寧−桂林。2007820日より武昌〜南昌間で活躍中だ。

NZJ2型データ
製造初年 2000
製造所 大連機車車輌廠・長春客車廠
製造量数 4編成48両+機関車予備2
車体材質 普通鋼
動力伝達方式 電気式
編成定員 1392名(12両編成時)
編成出力 5480kw
車体長 先頭車25500mm 中間車25500mm
車体幅 3104mm
車体高 4600mm
運転最高速度 180km

神州編成表
●武漢局
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
形式 NZJ2 SRZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT NZJ2
車種 動力車 双層
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
動力車
定員 - 96名 144名 144名 144名 144名 144名 144名 144名 -

●柳州局@南寧〜桂林
号車 1 2 3 4 5 6 7 8
形式 NZJ2 SRZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT NZJ2
車種 動力車 双層
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
動力車
定員 - 96名 144名 144名 144名 144名 144名 -

柳州局A南寧〜柳州
号車 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
形式 NZJ2 SRZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT SYZ25DT NZJ2
車種 動力車 双層
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
双層
硬座
動力車
定員 - 96名 144名 144名 144名 144名 144名 144名 144名 144名 144名 -

DATA

製造初年 2000年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高 4600mm

NZJ2型0001A 天津駅
神州号の動力車NZJ2型。JR東日本のE1系MAXを意識したであろう流線型デザインだ。
台車は三軸台車を履き軸配置C-C。これは同じ大連機車車両廠製の東風4型と同一。
神州号は両端にこの動力車2両を配置、間に客車を挟むプッシュプル方式を採用している。
DATA

製造初年 2000年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高 4600mm
自重   53.9t
定員   96
双層軟座車 SRZ25DT 110899 天津駅
一両連結される「キサロ」相当の軟座車。

双層軟座車 SRZ25DT 連結面
一見すると普通の二階建て客車と変わらないように見えるが、連結面はこのとおり、制御用のジャンパ栓が並び賑やか。

双層軟座車 SRZ25DT 車内 二階部分
軟座は通路を挟んで向かい合わせの二人掛け固定式クロスシートが並ぶ構造。
照明には間接照明を採用している。

双層軟座車 SRZ25DT 車内 一階部分
こちらは一階部分。


DATA

製造初年2000年
車体長  25500mm
車体幅  3104mm
車体高 4600mm
自重   53.9t
定員   144

双層硬座車 SYZ25DT 346907 天津駅
「キサハ」相当の硬座車。

双層硬座車 SYZ25DT 車内 二階部分

双層軟座車 SYZ25DT 車内 一階部分
硬座車は通路を挟んで2-3人がけの座席が並ぶ。